この記事でわかること
- ✅ 広末涼子さんの双極性障害が医師に診断された時期。
- ✅ 診断時期から事故発生までの約1年半の経緯と病状。
- ✅ 時速180km超の高速運転や病院での行動が双極性障害の「躁状態」に強く関連していた可能性。
- ✅ 診断された甲状腺機能亢進症が精神症状に与える影響。
- ✅ 事件後の書類送検、法的な責任能力がどのように問われるか。
1. 広末涼子さんの双極性障害は「いつから」診断されていたのか
俳優の広末涼子さんをめぐる一連の騒動の中で、最も注目されたのが双極性感情障害(双極性障害)の公表です。
この診断は、2025年4月の高速道路での追突事故や、その後の病院での暴行事件の背景を理解する上で重要な要素となりました。
多くの人々が疑問に思うのは、「いつから」この病気を抱えていたのかという点です。
広末さんの個人事務所が公式サイトで診断結果を公表したのは、事故後の2025年5月2日です。
この公表により、彼女が気分が高揚する躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害、そして甲状腺機能亢進症と診断されていたことが明らかになりました。
✅ 公式に診断が下された時期
- ✅ 広末涼子さんが医師から双極性感情障害と診断された時期は、2023年10月であることが後に報じられています。
- ✅ この診断は、事故発生の約1年半前にあたります。
- ✅ 診断が公表されたのは、事故と病院での逮捕から約3週間後の2025年5月2日でした。
つまり、事故が起きる遥か以前から、広末さんは精神と身体の両面で病と闘っていたことになります。
この事実は、彼女の一連の行動が、病気の影響によるコントロールの困難さを伴っていた可能性を強く示唆しています。
2. 診断後の1年半と事故当日の「躁状態」の可能性
2023年10月の診断から2025年4月の事故発生までの約1年半は、彼女が病と向き合いながらも、公には活動を続けていた期間です。
この間に病状がどの程度コントロールされていたのかが、事件の重要な鍵を握ります。
2.1. 事故直前の異様な「ハイテンション」
事故当日、広末さんが新東名高速道路を走行する前に立ち寄ったとされるサービスエリアでの目撃情報が報じられました。
その内容は、周囲の人が驚くほどの異様なハイテンションであったとされています。
具体的には、見知らぬ人に対して自ら「広末です」と声をかけるなど、開放的かつ衝動的な振る舞いが見られたといいます。
これは、双極性障害の躁状態の典型的な症状の一つである「多弁」や「誇大性」と極めて類似しています。
2.2. 時速180km超の高速運転と「衝動性」
事故を起こした際の走行速度は、時速180km超に及んでいたとされています。
この極めて危険な速度での運転は、単なる不注意やスピード狂ではなく、事故当時の精神状態が大きく影響していた可能性が高いと指摘されています。
🚨 双極性障害「躁状態」の運転リスク
- ✅ リスク無視: 躁状態では、自己評価が過大になり、危険を過小評価するため、無謀な運転をしやすい傾向があります。
- ✅ 衝動的な行動: 自分の行動を制御する能力が低下し、アクセルを踏み込むといった衝動的な行為に走りやすくなります。
- ✅ 注意散漫: 気分が高揚しすぎて、周囲への注意が散漫になり、事故のリスクが劇的に高まります。
現場に目立ったブレーキ痕がなかったという事実は、広末さんが危険を認識したり、回避したりする判断が極度に遅れた、あるいはできなかった可能性を示唆しています。
これは、まさに病状が事故当時に影響していた可能性を裏付ける一つの根拠となり得ます。
3. 病院での暴行事件と「心の混乱」
追突事故直後、広末さんは搬送先の島田市内の病院で、看護師の女性を複数回蹴る、引っ掻くなどの暴行を働き、現行犯逮捕されました。
この行動もまた、双極性障害の極度の混乱状態や躁状態の衝動性と密接に関連していると見られています。
3.1. 躁状態による暴発とコントロール不能
一般的に、重度の躁状態や、そこから引き起こされる精神病的な混乱状態に陥ると、冷静な判断ができなくなり、他者への攻撃性として現れることがあります。
病院という場所で、治療や看護を担う看護師に対して暴力を振るうという行為は、自己の感情や衝動を制御する力が失われていたことを強く示しています。
医師や弁護士からも、この異例の行動は、単なる感情的な怒りではなく、脳の機能的な問題が関与している可能性が高いという見解が示されました。
3.2. 示談成立と処分保留
この傷害事件については、広末さんと被害者である看護師との間で示談が成立したことが報じられています。
広末さんは処分保留で釈放され、傷害事件自体は任意捜査に切り替わりました。
示談の成立は、検察が最終的な処分を決定する上で大きな情状となりますが、事件の背景に病気の影響があったという事実は、法的な判断に複雑な要素を加えています。
4. もう一つの病気:甲状腺機能亢進症の影響
広末さんは双極性障害とともに、甲状腺機能亢進症という身体の病気も診断されていました。
この病気も、一連の事件の背景を理解する上で非常に重要です。
4.1. 精神症状との相互作用
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、全身の代謝が異常に高まる病気です。
この身体的な影響が、精神面にも深刻な影響を及ぼすことが知られています。
✨ 甲状腺機能亢進症が引き起こす精神症状
- ✅ 情緒不安定: 理由のないイライラや不安感が高まります。
- ✅ 神経過敏: わずかな刺激にも過剰に反応しやすくなります。
- ✅ 不眠・動悸: 身体が常に興奮状態にあるため、睡眠障害や動悸が起こります。
- ✅ 躁状態の増悪: 双極性障害を持つ人の場合、亢進症の興奮作用が躁状態をさらに悪化させる引き金になることがあります。
広末さんの場合、双極性障害による衝動性に加え、甲状腺ホルモンの過剰な作用が、事故や暴行時の極端な行動に複合的に影響を与えた可能性が高いと専門家は見ています。
5. 過失運転致傷での書類送検と法的な論点
静岡県警は、広末さんを高速道路での追突事故について、当初検討していた危険運転致傷容疑ではなく、より刑の軽い過失運転致傷容疑で書類送検する方針を固めました。
この判断にも、病状の影響が間接的に関わっている可能性があります。
5.1. 危険運転致傷の厳格な要件
警察が危険運転を見送った主な理由は、「制御困難な高速度」の立証の難しさにあります。
高速道路上での走行速度が180km/h超であっても、現在の日本の法解釈では、車両性能や路面状況などを考慮し、「故意に制御不能な状態で運転した」と断定するのは難しい側面があります。
結果として、「運転に必要な注意を怠った」という判断に留まる過失運転致傷が適用されることになりました。
5.2. 裁判における病状の影響
今後、検察が起訴に踏み切った場合、裁判の場では双極性障害の影響が重要な論点となる可能性があります。
✅ 責任能力と情状酌量
- ✅ 責任能力: 行為時に善悪を判断し、行動を制御する能力(責任能力)が心神耗弱(能力が著しく減退)と認められた場合、刑が減軽されます。
- ✅ 情状酌量: たとえ責任能力が認められても、病気の影響で衝動を抑えることが困難であったという事実は、量刑を判断する際の情状酌量の要素として考慮される可能性が高いです。
弁護側は、診断が下されていたにもかかわらず、事故当時に病状が不安定で自己コントロールが難しかったことを主張すると予想されます。
最終的に検察がどのような処分を下すか、また裁判になった場合の判決は、病気と事件の関連性がどこまで認められるかにかかっています。
6. まとめ:病気の公表が意味するもの
広末涼子さんの双極性障害は、事故の約1年半前である2023年10月には既に診断されていました。
その後の2025年4月に発生した高速道路での事故や病院での暴行は、診断が下された病状が、事故当時に不安定な躁状態として顕在化し、彼女の行動に決定的な影響を与えた可能性が極めて高いと推察されています。
個人事務所による病状の公表は、一連の異常な行動に対する社会的説明責任を果たすとともに、今後の法的な手続きや、彼女自身の治療と復帰への道筋をつける上で重要な意味を持っています。
⚠️ 本件の最重要ポイント
- ✅ 双極性障害の診断時期は2023年10月(事故の約1年半前)。
- ✅ 事故時(時速180km超)や病院での暴行は、病気の躁状態や衝動性の影響の可能性が高い。
- ✅ 警察は過失運転致傷容疑で書類送検の方針。
- ✅ 病状は、今後の刑事処分や量刑に影響を与える重大な要素である。
広末さんは現在、全ての芸能活動を休止し、病気の治療に専念しています。
彼女の今後の回復と法的な処分の行方が注目されています。


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